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人間ドック

病院で、初めて人間ドックを受けてきました。

その時の体験談を書いてみました。




私が今回人間ドックを受けたのは、自宅から車で15分ほどの場所にあり、
小高い丘の上に建つ、見た目洋館風の病院だった。
駐車場には、白のRX-7が一台。 う~む、いかにも一時代前の医者が乗ってそうだぜ。

中に入ると、やはり洋風。
カーテンを巻きつけたような感じのソファーがやたら置かれている。
ちょっと、たじろぐほど置かれている。 その数すごい。
でもこれは患者さんたちにはありがたいことだと思う。

受付をすませ、案内された更衣室(控え室)がまた凄かった。
部屋の真ん中には大きなダイニングテーブル。
両サイドには、椅子がそれぞれ4脚ずつ置かれ、壁には絵画。
飾られている壷、壷、花、人形・・・
こーゆう部屋って、よく館の主が来客をお招きし、一緒にお食事をとる部屋なんじゃないのか?
と思っていたら、やはりそこは更衣室。
ありました。普通ロッカー。 う~ん、そぐわない・・・。
しかしあまり深く考えず、サクサクっと着替えを済ませ、いざ診察へ。

なにぶん初めてのことなので、少々緊張していたが、
思いの外、あっさりとこなしていったので、大丈夫かと思っていた矢先、
やはりそう簡単にはいかなかった。

それは体の中の臓器をエコー画像で見る診察で、
よく妊婦さんがお腹の赤ちゃんの様子を見るときに使われるものらしいんだけど、
その診察を受けている時、最初はお医者さんが丁寧にいろいろと説明してくれていた。
しかし、突然、
「結婚はしているの?」と、聞かれ
「いいえ、してません」と答えたら、
「結婚しないの?」
え!?
「お仕事は何?」
「事務職です」
「じゃあ、職場恋愛とか多いよね。あ~でも周りが女の人ばかりだと難しいか。
うちの病院でも、女の子達が出会いがないと言っていてねぇ」
「はぁ・・・」
オイオイ、一体なんだというんだ!? 何が始まったんだ?? 診察は!?
その後も彼は、
「ハワイの女性はハタチまでは痩せててきれいなんだよ。でもそれから太っちゃうの。
なんでか知ってる? 原因はタロイモ。これを食べると太るんだね。」
とか、
「タイの女性は胸が大きいの。 これはね、ドリアンを食べているから。」
など、不可解な知識を披露してきた。
ほぇぇぇ・・・ なんなんだ!? もういいよ、誰か来てー たすけてー
さすがにドン引きしている私に気づいたらしく、突然、
「はい、終わりです。廊下でお待ち下さい」と言われたので、挨拶もそこそこに廊下へ。
なんなんだ? なんなんだ?? なんなんだ???
私にタロイモやドリアンを食べろ、ってことなのか!?

その衝撃に襲われまだ混乱しているところへ、次の部屋へと呼ばれる。
しかし、先生がいない。
呼ばれたのに、いない。
すると突然、カーテンをバッと開けて「待たせてごめんね!!」と爽やかに現れる医者。
ほぇぇぇ・・・ 知らないよ。なんでこんな馴れ馴れしいんだよ~

その後も、肺活量の診察で、
「吐いてー はい、吸って!! はい、強く吐いてー!!」と、 
膝を使ったオーバーアクションで指示をだしてくれる先生もいたり。
そんな横で大きく動かれたら気になっちゃうし、なにより笑っちゃうよ。
私の肺活量が平均以下だった原因の一つに、少なくともこの医者は関係していると思う。

そして、やはり人間ドックの一番の山場といえば、そう、バリウム。
あれは、どーして、ああなんだろう・・・。
最初の発泡剤が悪いのか、それともバリウムの味が悪いのか、量が悪いのか。
飲んでる途中から、気分が悪くなる。
そして、息も絶え絶えの状態にもかかわらず、
「はい、機械動きまーす」
「はい、ちょっと右向いてー もうちょっと右」
「はい、じゃあそこで、1回ぐるんと回ってください」
「はい、次は体を横にして左を向いてください」
「はい、息止めてー」
「はい、じゃあもう一度そこで今度は2回ぐるんぐるんと回ってください」
「はい、頭が下になりますよー」
「はい、じゃあもう一度、右を向いてください」
「はい、機械元に戻りまーす。 戻ったあとお腹をちょっと押すので痛かったら言ってください」
「はい、終わりです。 口を濯いでくださーい」

ヘロヘロと洗面台に行くと鏡があり、そこにはサンタさながら私の顔が。
あぁ、バリウム飲んだ時、無理したからコップの端から零れちゃったんだねぇ。口の周りが真っ白だ。
そして、自分でも驚くほどの顔色の悪さ。酷く青白い。
先生が、「バリウム、どうでした?」と聞いてくる。
そんなの、診察中の私の状況やこの顔、この口を見ればわかるだろ!!
それでも、か細い声で、「ツライ」と答えたら、非情にも笑い出す。
「あはははは。 バリウム検査は35歳からで良かったんだよ。
次回からは、ちょっと様子を見て受診するか考えた方がいいね。」
それ、早く言ってよ!!
知らないよ。こっちは無料でやってくれるから参加したんだ。
まさか、こんなに具合が悪くなるとは。 もうバリウムやらない。

しかし、かなり個性的な医者がそろっているこの病院でも、一つだけ感動したことがあった。
採血をしてくれた女性の看護師さんが大変上手だったこと。
針を刺すのが、全然痛くない。
気づいたら刺してあって、血を採りはじめている。
抜く時はさすがに痛むだろう、と思って凝視していたが、こちらも全く痛みを感じなかった。
すごい。 こんなの初めて。
「全く痛くなかったです」とお礼を言いそびれてしまったのが悔やまれるなぁ。


とりあえず、こんな感じではあったものの、無事に終了。
結果は2週間後。
ちなみに今回、身長は去年の12月末に測った時よりも1.1センチ伸びてる数字を言われたので、多少疑問を抱きつつ、まぁ結果を楽しみに待とうと思う。

しかし結果次第では、また訪れないといけないんだよねぇ。
うわぁ、それだけは本気で避けたい。

by yachu-clavia | 2008-02-27 23:28  

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